まだまだ、おうち時間が増える昨今ですが、この時期にプラモデルデビューしたいという方も多いのではないでしょうか。
プラモデルの中でも手に入りやすくかつ作りやすいキットであるガンプラは、特に入門用としても丁度いいのではないかと思います。
そこで今回は、ガンプラを初めて作るにあたって用意しておいた方がいい道具をご紹介します。
極論を言えば今のガンプラは、道具がなくても作れます。作れますが、こういうロボット物はどうせならかっこよく作りたいものです。
ここで紹介する道具を使えば、ただ組み立てるよりも簡単にかっこよく作れます。
ニッパー
まずは、ランナーからパーツを切り離すための道具が必要です。
その道具が模型用のニッパー。
昔はニッパー代わりに爪切りでパーツを切り離していたという話を聞いたことがありますが、専用のニッパーを買いましょう。
専用のニッパーの方がやはり作業効率がいいです。専用の物の方が疲れも少なくてサクサクと作れます。
ニッパーは2本用意したいところです。一つはパーツを切り離すメインで使うもの。もう一つは、すべて作り終わってランナーを捨てる際に細かく切断する用。
おそらく最初のキットはそんなに大きい物は買わないと思いますが、それでも、大体20センチくらいの長さのランナーが2,3枚は出てくると思います。
それをそのまま捨てると、ゴミ袋がすぐにいっぱいになってしまうのでなるべくなら細かくしたいところです。(最近はゴミ袋が有料なところが多いので)
メインニッパー
まずは、メインのニッパーについて。
プラモデル用のニッパーは実は100均でも売っています。しかし、ここはあえて安い物ではなく、良い物を使ってほしいところです。
圧倒的に切れ味が違うので、パーツの切り離しに使う力が少なくて済むことで疲れにくくなります。1キットつくるのに小さい物でも2~300回は使うでしょうから、なかなか馬鹿にできない所です。
僕のおすすめは、タミヤの精密ニッパー。
切れ味が落ちた始めた800円位のニッパーから変えたときに、その切れ味に驚きました。
パチパチという音がしません。スッと切れていきます。もっとはやく使っておけばよかったと思いました。
Amazonで見ると一番売れているのは、刃のうすい薄刃ニッパーというタイプですが、僕はあえてこちらの精密ニッパーをお勧めします。
新品を直接比較したわけではないですが、薄刃ニッパーよりも切れ味はいいと感じています。
僕は現在薄刃ニッパーがメインで使ってますが、最初に使ったとき正直「こんなものか」という印象でした。決して薄刃ニッパーの切れ味が悪いわけではなく、期待したほどではなかったというところです。
左がタミヤ精密ニッパー、右がタミヤ薄刃ニッパー。持ち手の部分が薄刃ニッパーの方が凸凹しているので滑りにくくなっています。
横から。薄刃ニッパーの先端はその名の通り薄くなっているので狭い所まで刃が入ります。
左の精密ニッパーは写真だとわかりづらいですが、刃の裏側(左側の部分)が少し弧を描いているので、パーツに刃を押し当てればちょっととがったゲート跡もかなり短く処理できます。
サブニッパー
こちらは100均の物でオーケー。ランナーを細かくするために使うので、それほど切れ味は求めません。別にそういう物を切るハサミがあるのなら用意する必要もないでしょう。
ヤスリ
ヤスリは、ランナーから切り離した跡(ゲート跡)を綺麗にするために使います。
初心者にヤスリはいるかどうかは少し迷いましたが、やっぱり綺麗につくるにはゲート跡の処理は必要だと思うので選びました。
用意するヤスリは紙やすりでオーケー。100均でも売っているので手に入れやすいです。そのまま使ってもいいですが、当て木をつかう方がやりやすいと思います。
番手は400番~800番を用意しましょう。
まず400番でゲートの出っ張りをけします。その後は600番800番と番手を上げて400番の傷を細かくしていきます。800番でも傷が気になる方は1000番を用意しておくと良いでしょう。
1000番までかければそれほど目立たなくなります。
ニッパーでゲート跡がかなり小さくできた所は、600番からはじめても大丈夫です。
紙やすりの他にもスポンジヤスリや金ヤスリなどがあります。
当て木は硬くて平らなものなら何でもよいと思いますが、用意するのが面倒だ、という人は下記の物を購入してはいかがでしょうか。
ゲート跡ですが、パーツの色によってはそれほど目立たなかったりしますので、そういうところはスルーして完成させても良いでしょう。
ピンセット
ガンプラには多くの場合シールが付いています。これを貼ることによってディテールがアップし、よりかっこよく見えます。
このシール、結構細かい物が多いので、ピンセットで貼るのが簡単です。
模型用の物ありますが、ホームセンターで売っているような物でも大丈夫です。
100均の物は、先端が微妙にスキマがあったりして精度がいまいちで、シールのような薄い物がつかめない可能性もあるのであまりお勧めはしません。
ガンダムマーカー
ペンタイプで塗れる便利アイテム。部分塗装に威力を発揮する。
特におすすめなのが、ゴールド、メッキシルバーなどのメタリック系。関節の見えるところにワンポイントで塗るとかっこいい。
これだけで本体を塗ることも可能ですが、色むらができて逆効果になる可能性もあります。
塗料皿に先端を押し付けると、塗料が出てくるので、それを筆塗りすることもできます。ペンが入りずらい所はこういう手も有りです。
最近ではガンダムマーカーを使ったエアブラシもあるので、1つ上の作品を作るにはいいかも!?
スミ入れ用ペン
スミ入れとは、パーツの凹んでいる所やスジ彫り部分に黒やグレーの色を入れて強調することです。
これをするだけで格段にキットが見違えます。僕も初めてスミ入れをやった時に感動しました。もうこれやるだけで十分かっこいいじゃん、て思いました。
スミ入れ用のペンには、細いマジックのタイプ、筆ペンタイプ、シャープペンシルなどがあります。
オーソドックスなのは、細いマジックのタイプで黒、グレー、ブラウン等の色があります。
スミ入れ用のガンダムマーカー。僕の持っているものはかなり古いのでデザインが若干違うかも。
油性のスミ入れペン。先端はこんな感じ。これでモールドの溝をなぞって色を付けていきます。1/144クラスだと少し太い印象ですね。
白いパーツにはグレーがおすすめ。赤や黄色系にはブラウン。と、パーツによって色を使い分けるのが一般的です。
こちらは、スミ入れ用筆ペン。水性です。こちらはモールドの溝をなぞって色を付けて、はみ出した所はふき取っていきます。綿棒などで拭きとればある程度線の太さの調整が可能。
ただ、ヤスリなどをしたところでは、細かい傷に塗料が入り込んでふき取れないこともあるので注意。
シャープペンシルは0.3ミリなので、模型用でないけれど持っているという人もいるかも。それを使うこともできますね。
最後に
独断と偏見で5選あげましたが、ぶっちゃけていうと、ニッパー1本あればガンプラは作ることができます。いきなりこれらの道具をそれえずとりあえず組み立てることに専心しても良いでしょう。
ガンプラに限らず、プラモデルにはいろいろな楽しみ方があるので、ニッパーだけ用意してとにかく組み立てるのを楽しむのもありです
かくいう自分も一時期毎週末にガンプラを買ってきては素組みを量産していた時期がありました。とにかく作って、完成して立体化するのが楽しかったです。
数を作っていくとそのうちもっときれいに、もっとかっこよく作りたくなると思います。そのときに道具を揃えるのも良いですね。(ただし、道具収集の沼にはまる可能性もあるので覚悟してください。)
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