以前に作った東京オリンピック版ハロを筆塗りしました。
今回はまず、筆塗りで筆ムラを無くす塗り方を紹介します。20年くらい前にエアブラシがない時に使っていた塗り方です。
その後でいくつか試したことを紹介していきます。こちらは、筆塗りの仕上げをより良くしたいなと考えて挑戦という形で行いました。
ちなみ今回使う塗料は、水性カラーです。
やっぱり水性カラーと筆という組み合わせが一番手を出しやすい塗装の方法じゃないかなと。筆塗装のときの参考にでもなればと思い紹介します。
個人的にも水性塗料も使って色々塗装してみようかなと考えているので、練習感覚で色々試していきたいと思ってます。
筆塗りでムラを消す方法
まずは筆塗りの基本から
クレオスの水性カラーは数年前に新しいタイプが発売されて、筆塗りでもムラが出にくくなっているようです。
が、今回はあえてムラが出やすい古いタイプの水性カラーを使います。
まずは、筆塗りの基本の同じ方向で塗っていきます。
最初は縦方向で塗りました。
筆塗りの基本とは言いつつも、正直筆塗りは全然やらないので僕も初心者とほとんど変わりません。(^_^;)
2回目は横方向から塗ります。3回目は縦方向。という感じで塗り重ねました。
塗り重ねる間にもう少し乾燥時間を取ったほうが良かったかもしれません。重ね塗りして逆に色が落ちちゃって白くなっている所がありますね。
まぁ、とりあえずこれくらい色がのっていたらOKです。
ここから筆塗りのムラを消していきます。
筆で叩いて色を付ける
ムラを消すやり方は、筆に塗料を少し付けて、筆先から真ん中くらいまでの部分で叩きながら色を載せていきます。
まずは、下地の白が見える所を中心に塗料を乗せていきます。下地の白が見えなくなってきたら、今度は全体に色をのせていきましょう。
塗料は基本的に薄めずに瓶から出したそのままの濃度で使います。
筆が乾いてきたら少し薄め液をつけますが、ここで薄め液をつけすぎると叩いた時に筆の中の空気が細かい気泡になってプラモ表面に残ってしまいます。
この場合は、筆をペーパーでふいて余分な薄め液を除いてから塗料を付けて叩いていけば気泡は消えていきます。
全体の筆ムラが消えたら終了です。
今回は久しぶりなことと、塗料を乗せすぎたのかだいぶ表面のデコボコが目立つ感じになってしまいました。
この塗り方は、筆ムラは見えなくなりますが、塗装面が厚くなるのと表面がでこぼこになるデメリットがあります。
塗料を減らして細かく叩けば、もう少しおうとつの感じを減らすことができたと思います。
二十年数年前に塗ったグフカスタムです。
筆ムラをなくそうと試行錯誤した結果たどりついたやり方でした。結構自分の中では満足行くできた感じていましたね。
ただこの塗り方ものすごく時間がかかるので筆塗り自体あまりやらなくなり、素組み勢になりました。
ちなみに以前紹介したマスターグレードのGP02のホワイト部分もこの塗り方で行いました。めたくそ時間がかかりました。
他のパーツも塗ってみる
ハロの耳?にあたるパーツはタミヤのクロームシルバーで塗ってみました。
メタリック塗料独特のギラギラ感がすごいですね。メタリック系は筆ムラは出ませんでした。そのかわり、筆の跡はだいぶ目立ちます。
手足を接続する内部パーツは、クレオスの新水性カラーのミッドナイトブルーを試しました。ちょっと塗料を多めに塗りましたが、筆の跡は出ますが筆ムラは出ませんでしたね。塗料が厚く見えますが、一回しか塗っていません。
パーツが小さいこともあると思いますが、結構塗りやすいかも!?
ヤスリがけしたらどうなるのか?
さて、ここからは色々試してみようと思います。
まず、このデコボコをなくすためにヤスりがけしてみたらどうなるのか試します。
あまり目の荒いヤスリで削るとすぐに下地が出てしまうので、どうせなら細かいヤスリをつかってツヤ出しっぽくしてみようと思います。
使うのは、ゴッドハンドの神ヤス2000番台から10000番台。
水をつけながら水研ぎで行いました。
さすがに10000番まで使うと光沢が出てきました。その代わり、写真だと分かりづらいですが、デコボコのときには見えなかった色のムラも出てきました。
ヤスリがけがんばりましたが、それでも完全に平滑にするのは無理そうでした。だいぶ塗装面の厚さがバラバラなのでこれ以上やると下地が出てきそうな所も・・・
耳の部分もヤスリがけしてみました。こちらはそれほど光沢感は出ませんでした。
思ったより塗装面が薄いところがあったせいか、下地が出てしまいました。
クリアーを吹く
最後の仕上げはエアブラシを使ってクリアーを吹くことにしました。
ちなみに他のパーツは塗っていません。本体も青い部分以外はそのまま。
使ったクリアー塗料はこちら。
光沢の方は、一般的なクリアー塗料です。
つや消しの方は、UVカットもできるスムースクリアーです。「スムース」とあるので、普通のつや消しよりもきめの細かいつや消しにできるのか期待です。
左のつや消しの方には「PREMIUM TOPCOAT」と書いてあるので、缶スプレーにあるプレミアムトップコートと同じ物なんでしょうか。
缶のプレミアムトップコートは半光沢は使ったことがありますが、つや消しはまだ使用経験はありません。
光沢クリアー
光沢クリアーでツヤツヤになりました。
色を塗っていないところは、軽くヤスリがけをした程度でしたが、クリアーを塗ったらいい感じで光沢具合です。光沢仕上げにするなら、成型色にクリアーを吹くだけでも結構きれいになりそうな気がしました。
耳の部分は写真だと全然光沢っぽく見えないんですが、触るとツルツルしているので光沢にはなってます。
メタリック塗料は、キラキラ反射するラメが入っているせいで光沢仕上げとは相性悪いんですかね。
ちなみに、ラッカー系のミスターカラーには同じクリアーでも「スーパークリアー」というのがあって、こちらは、光沢の度合いが違う印象です。かなりツヤツヤになる感じがします。
つや消しクリアー
腕、足を接続するパーツ部分をつや消しで塗装しました。
プレミアムということでなめらかなつや消しを期待したんですが、思っていたよりもザラザラで白っぽくなりました。
もちろん通常のつや消しに比べるとかなりザラザラ感は少ないですが、自分の期待度が高すぎたのかも・・・
とはいえ、筆の跡はかなり消えたんじゃないかな。
水性塗料にも「フラットベースなめらかスムース」が出てくれると、水性塗料でのトップコートも取り入れられるんですけどね。
最後に
今回は、水性塗料と筆塗りをテーマに作ってみました。
水性塗料はあまり使っていないので、個人的に色々勉強になりました。他のキット水性塗料をエアブラシで使ってみたりしていますが、まだまだ修業が必要なようです。
水性塗料で気になるのは、乾きが遅いこと。
塗装から2日たったので箱の中に入れたら、クリアーの塗膜が一部剥がれたり、他のパーツとの接触の跡みたいなのができました。
厚めに塗装すると完全に乾かすのに時間がかかるようです。1週間位は他のものに接触しないように乾かしたほうがいいのかな。
今回は、水性塗料をメインに使ってみました。匂いが少なく使った道具を水で洗えるのでプラモ塗装の入り口には丁度いい塗料です。
特に今のクレオスの水性塗料は塗りやすくかつきれいに仕上げられるので、ぜひ塗装の面白さを味わって頂きたいです。
ちょっと色を塗るだけで完成度と満足感が全然違いますよ。
それではまた次回。
コメント