2月に発売されたクレオスの新製品を使ってみたのでレビューしていきたいと思います。(新製品だと思いますが、以前にも同じようなものがあったみたですね。)
結論から言うと、ベビーパウダーと瞬間接着剤を混ぜて作る「瞬着パテ」ですね。
新しく出荷したということで、発売日の週末にお店に行って探しましたが売っていませんでした。ヨドバシドットコムでは予約分だけなのかこちらも販売終了。
結局Amazonでポチリました。お値段は1500円ちょっと。結構いい値段します。
開封
まずはパッケージ。赤と黄色でかなり派手です。
裏面には使い方や注意書きがあります。製造元はアルテコとあります。そういえばと調べたら同じような製品が以前アルテコから出ていました。使ったことはないですが、同じ物なのかもしれません。
入っていた物。HGパウダーとHG液。スプーン、ヘラ、HG液の容器の先端に穴をあける針。乾燥剤も入っています。
HG液は無色透明、付属の針を使って穴を開けてから使用します。
盛り付け
HG液とHGパウダーを混ぜていきます。
シールの台紙やガラス、ポリプロピレン製のマットなどの上で混ぜると、後で乾くとぱりぱりはがせます。
粉が残らないようによく混ぜます。今回はややゆるめにしてみました。
ヘラは混ぜるとパテがべったりつきますが、乾けば簡単にポロポロはがせます。ポリプロピレン製かな。
付属のヘラが大きくて使いづらい場合は、クレオスのこちらのヘラが便利です。これもパテが乾けば簡単にはがせます。
肉抜き穴に盛ってみました。ベビーパウダーと瞬間接着剤をまぜたパテだとひけるみたいですが、こちらはパッケージに書いてありますが、確かにヒケはわかりませんでした。
結構厚く盛ったので、30分くらい放置して乾かしました。
液体とパウダーの混ぜる割合によると思いますが、もっと早い時間に固まっているかもしれません。
硬化後にナイフで削ると、サクサクとかなり削りやすいです。
爪でグッと強く押すと少し跡が残りましたが、ちょっと爪で押すくらいなら後は残りませんので気にするほどではないでしょう。
硬さと切削性も混ぜる割合で変わると思いますので色々試してみる必要がありそうです。
こちらは、ガンダムMK-Ⅴのビームライフルのグリップ部分。肉抜き穴があったのでパテで埋めてみました。
最初は穴の奥に流し込む感じで塗って、少し固まるのを待ってからやや厚めに盛るのがよいです。
一回でやろうとすると穴の奥にパテが流れて、そのぶん表面がへこんでしまいます。特に粘度が低いと厚盛りしても、表面張力で盛り上がって見えますが、固まってくると奥の方にパテが落ちていって、表面が凹んでしまいます。
最初に塗るときは液体に近い方が奥まで流れていくので扱いやすい感じです。
固まったらヤスリがけです。
サフを吹いたら小さい穴がみつかりました。混ぜるときに空気が入ってしまったようです。
ゆるめにすると特にこういう穴ができやすいですね。混ぜている時にどうしても空気が入って気泡ができてしまいます。
このあたりはポリエステルパテと同じですね。空気が混ざらないように混ぜることが大事。
修正しようと思ってビンバイスで穴を大きくしたら、何となくモールドとしてこれでいいかもと思ったのでこのままにしておきました。
もし修正するのであれば、大きくした穴にまた瞬間接着パテを流し込んで、ヤスリがけ、サフチェックの流れになります。
使用した感想とまとめ
かなり大きな肉抜き穴を埋めてみましたが、正直なところ、ここまで大きな穴埋めには向いてないと感じました。
大きい穴なら、まずはポリパテかエポパテで埋めてその後にヒケたり、空気あなができたりした部分を修正するような補助的な使い方の方があっていると思いました。
HGパウダーとHG液の調合割合ですが、HGパウダーを多めにして粘度を高くして使うと、固まるのがかなり速くなります。
パーツに盛った部分が早く固まるのはいいとしても、調合した物もどんどん固まっていくので、すばやくパーツに塗らないといけません。
さらにヘラに盛った物も固まっていくので、時間をかければかけるほどパーツに塗りづらくなります。
なので、厚く盛りたい場合は、粘度をゆるめにして少しずつ持っていく方が綺麗にできると思いました。
ただ、ゆるすぎると今度は空気が入って気泡ができやすくなります。気泡ができると固まった時に穴が空いて、穴埋めの作業が必要になってしまいます。
流し込むような使い方はちょっと難しいでしょうし、そういう使い方は想定してないと感じます。この場合は、粘度の低い瞬間接着剤を使うほうが良いですね。
基本的にはベビーパウダー使う瞬着パテと同じようにしっかり混ぜて、盛り付けるという使い方なので、すでに瞬着パテを使っている人には目新しさはないですが、ヒケがほとんどないのは便利だと思います。
パテがヒケないので、キットのヒケ処理にも使えると思います。
その分お値段が高いというところでしょうか。瞬着パテなら100均の瞬間接着剤とベビーパウダーでできるのでコスパを考えると瞬着パテでしょうか。
HG液は瞬間接着剤と成分が似ているので、特有のにおいと刺激がありますので換気には注意しましょう。使用していて、鼻にツンっとくる感じと目が痛くなりました。
接着できない物は一般の瞬間接着剤と同じですね。
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- 軟質塩ビ
- シリコーン樹脂
- フッ素樹脂
- ガラス
- 合わせ目消し
- ヒケ処理
- 小さい盛り付けをしてプチ改造
- 肉抜き穴埋め
お値段は安くはないですが、自分でつくる瞬着パテよりも混ざりやすく、ヒケもなく削りやすいので、今後は小さな肉抜き埋めや合わせ目消しに使っていこうかなと思います。
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