GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L7 レギュレータープラチナセットレビュー

エアブラシ塗装を始めたいんだけど、何を揃えたらいいかわからないし、どれくらいのお金がかかるの?

エアブラシ塗装を始めたいと思っても、何を揃えたらいいかわからないと躊躇している人も多いかと思います。

今回は、そんな悩みを抱えている方にピッタリのエアブラシセットのレビューをしていきます。

ふみまろ

僕自身初めて買ったエアブラシがこちらのセットで、
5年使っています。

目次

GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L7  プラチナセットレビュー

GSIクレオスのリニアコンプレッサーシリーズはプロモデラーも愛用している方がいるくらい安定感が抜群のコンプレッサーです。

おすすめポイント
  • このセットを買えばすぐにエアブラシ塗装が始められる。
  • 水抜き・圧力計付きで初心者でも安心。
  • 稼働時間の制限がない。
  • 附属のハンドピースも優秀。

スペック

スクロールできます
定格出力最高出力吐出空気量定格消費電力作動音(無負荷時)本体寸法本体重量
リニアコンプレッサーL70.1Mpa0.15Mpa7.0L/min43/39W55dB長さ:170 幅:142 高さ:185(mm)2.9kg
リニアコンプレッサーL50.1Mpa0.12Mpa5.2L/min31/29W50dB長さ:160 幅:120 高さ:160(mm)2.4kg

今回レビューするのはリニアコンプレッサーL7ですが、こちらも使用者が多いリニアコンプレッサーL5を比較として記載しています。

セット内容紹介

L7-01
L7-02
L7-03

エアブラシシステム一式はこの箱に入っています。箱の高さは500㎖のペットボトル位。

持ち手が中央に無いのは、コンプレッサーが入っている方が重いためでしょう。

横側には内容物一式の説明が書かれています。

L7-04
L7-05

箱の中はこんな感じになっています。

一段目はハンドピース、その下にはスタンドとホース類が入っていました。その隣にコンプレッサーがありました。

ハンドピースのノズルを外す工具は失くさないようにしましょう。

ハンドピース:PS289プロコンBOY WAプラチナ0.3Ver.2

L7-06

附属のハンドピースは0.3mmのダブルアクション。先端はクラウンタイプ。塗料カップは10cc

エアアジャストシステム付き。

ハンドピースは初心者でも取り扱いやすいオーソドックスともいえるタイプです。これ一つで基本的にどのような塗料も使えるすぐれものです。

塗料カップも一体型なので、洗浄も簡単です。

ハンドピースは大きく分けて2種類あります。

シングルアクションとダブルアクション。

シングルアクションはボタンを押すとエアと塗料がでてきます。

ダブルアクションはボタンを押すとエア出て、さらにボタンを手前に引くと塗料がでてきます。

スタンド

L7-07
L7-08

ハンドピースを置くスタンド。組み立て式です。

土台部分には強力な磁石がついているので、トレイにがっちりくっつきます。

注意点としては、個人的に結構やりがちなんですが、このスタンドを移動させるときにポールをもって動かそうとすると簡単に抜けるので、トレイを持つようにしましょう。

アタッチメントがついてくるので、トリガータイプのエアブラシも置くことができます。(今回記事を書くにあたって説明書を改めて読んで初めて知りました(-_-;))

エアレギュレーター圧力計付き

L7-09

ここでコンプレッサーからハンドピースへ送られるエアーを調整できます。

調整方法は、ハンドピースでエアーを出しながらビンの上のつまみを回します。

また、水抜き機能もついているので、多少湿度が高くてもここで水分をカットしてくれるので快適な塗装が可能です。

さらにこのレギュレーターには分岐機能が付いているので、もう一つハンドピースとホースを接続ができます。

コンプレッサーは空気を圧縮しておくっているのですが、湿度が高いと圧縮した際に水分が発生することがあります。

レギュレーターがないと、その水分も一緒にハンドピース側に送られて、塗料と一緒に吹き出してしまいます。

そうすると、予期しない塗装状態になったり、白くなったりして最悪いったん塗料を全部落としてやり直すという事になります。

ちなみに、僕の経験では湿度60%くらいになると、レギュレーターのビンに水が落ちてきます。

湿度70%で2時間くらい塗装していると3ミリくらいまで水がたまりました。

ドレン&ダストキャッチャー、スパイラルホース

L7-10

写真左側の先端についているのが、ドレン&ダストキャッチャーです。

説明書によるとドレン&ダストキャッチャーは、「ホース内部で発生した水滴を取り除き、グリップとしての役割も果たします」、とのこと。

個人的には水滴除去機能はよくわかりません。基本的にレギュレーターで除去しているので無くても大丈夫な気がします。

どちらかというとグリップ機能の方が体感できるのかなという感じです。

コンプレッサー

L7-11
L7-12
再びペットボトルと比較

コンプレッサー本体は結構小さいです。初めて見たときに思った以上に小さくて驚きました。

作動音は55dBということで、騒音レベル的には「うるさい」という部類には入らないみたいですが、コンプレッサー特有の振動とモーター音は結構します。

特に夜間使うのは躊躇するレベルではないかと感じます。一軒家ならまだしも、マンションのような集合住宅では厳しいでしょう。

コンプレッサーが発する振動と低音は、想像以上に周囲に響くものなので、静かな夜間での使用は控えたほうが無難だと思います。

Amazonのレビューなどでは、かなり静かというコメントも多数あるので、他のメーカーのコンプレッサーに比べるとかなり静かな部類なのかもしれません。

作動音が気になるという人は模型店で試せるか聞いてみると良いでしょう。

どうしても夜中塗装したいという人は、同じGSIクレオスから発売しているMr.リニアコンプレッサー プチコンの購入をお勧めします。こちらは、L7よりもパワーは劣りますが、かなり静かなようです。

おすすめポイントについて

おすすめポイント
  • このセットを買えばすぐにエアブラシ塗装が始められる。
  • 水抜き・圧力計付きで初心者でも安心。
  • 稼働時間の制限がない。
  • 附属のハンドピースも優秀。
  • 初心者にもやさしい。

このセットを買えばすぐにエアブラシ塗装が始められる

紹介したようにこのセットにはエアブラシ塗装に必要な一式が収められているので、説明書をみながら接続していけば使えるようになります。

このセットで始めれば、最高の環境で塗装ができるようになります。

安定性もあるので、とにかく余計なことを心配しなくて済むので、塗装に集中できます

特に初心者にとっては余計なトラブルは解決に時間が掛かるし、モチベーションの低下にもつながるので、重要な要素だと思います。

室内で塗装をする場合は、専用の塗装ブースを使うことをお勧めします。

エアブラシ塗装の場合、塗料をミスト状で吹き付けるので、プラモデルに乗らなかった塗料が周りに舞うことになり、部屋が塗料まみれになってしまいます。

健康にも良くないので、室内塗装の場合は塗装ブースがほぼ必須となります。

水抜き・圧力計付きで初心者でも安心

慣れるまでは自分が扱いやすいエアを知るのはなかなか大変なものです。

圧力計があれば、具体的数値で知ることができるので、今回は○○でやったから次はプラスいくつでやっていみようという具合に効率よくエアの調整ができるようになります。

ある程度慣れてきたら塗料の濃さに応じて、濃いめは○○MPa、薄めは○○MPaというような使い方もできるようになります。

水抜きに関してはエアレギュレーターの所で解説したように、湿度が高い時に威力を発揮してくれます。

稼働時間の制限がない

実はコンプレッサーには稼働時間の制限がある物があります。

しかし、このリニアコンプレッサーはそういう制限がなく1日中の連続運転もできる優れ物です。

特に初心者の場合は、慣れないので少ないパーツでも結構時間が掛かるものです。稼働時間を気にしなくていいというのもまた、塗装に集中できる一つのポイントです。

また、ガンプラだと大きいキットはパーツ数が多いため1つのカラーを塗り切りるのに1時間くらいかかることもあるので、作業効率という点でも地味に重要なポイントです。

附属のハンドピースも優秀

内容物の所でも紹介しましたが、付属のハンドピースはダブルアクションで0.3㎜口径

ダブルアクションだと塗料を出すのに2段階のアクションが必要なので、初心者向きではないのではと思うかもしれませんが、むしろこちらの方が初心者にも使いやすいと思います。

ダブルアクションはボタンの引き具合で塗料の太さをある程度調整ができますが、シングルアクションはニードルストッパーと呼ばれるハンドピースのお尻の部分で調整が必要で、塗装中はボタンでの太さの調整はできません。

もちろんダブルアクションでもニードルストッパーでの調整も可能で、ボタンの引き幅を制限することができます。

細吹きの時はニードルストッパーを絞る、太く吹きたい時はニードルストッパーを緩めるという具合に調整が可能です。

初心者にもやさしい

説明書には初めてエアブラシ塗装する人のためのQ&Aがあります。大体のトラブルはこちらで解決できます。

また、万が一部品を破損させても国内メーカーなので、取り寄せができる安心感もあります。

お金はかかりますが、長く使えるような環境がしっかり整っています。

残念ポイント

残念ポイント
  • 値段が高い。
  • 電源が必要なので、外での塗装では使うのが難しい。
  • 室内塗装では塗装ブースが必須。

値段が高い

値段はAmazon価格で4万円近くします。オールインワンで一式そろえられるので、値段が高くなるのは避けられません。

僕も買うまでに2年くらい悩みました。安い買い物ではないので、これを買ってもしプラモを作る情熱が冷めてしまったらとか、もっと安いのでもいいのではとか色々考えました。

しかし、安易に安いメーカーの物を買ってすぐに壊れる、使いづらいではエアブラシ塗装の面白さを味わうことができません。

また、安い海外製の物は当たりはずれがかなりあるので、すぐに壊れて買い直したら結局高くついてしまったという状況もあり得ます。

電源が必要なので、外での塗装では使うのが難しい

使う塗料によってはかなりきついにおいがします。そういうこともあって、ベランダや庭などの外で塗装しているという方もいると思います。

そういう方にとっては、コンプレッサーを使ったエアブラシ塗装は厳しいかもしれません。

コンプレッサーは電源が必要なので、外だとその電源の確保が難しくなります。外にコンセントがあれば良いですが、そういう環境は少ないんじゃないでしょうか。

延長コードを使う手もありますが、そうするとコードを通すために窓を開ける必要があります。窓を開けていると結局塗装中のにおいが室内に入ってしまう可能性があります。

外でもエアブラシ塗装がしたいという人には、最近バッテリー内蔵のコンプレッサー一体型の物が発売されているので、そういう物を使うといいかもしれません。

僕は使ったことが無いので、どのメーカーの物が良いのかわかりませんが、下にAmazonのリンクをいくつか貼っておきます。

室内塗装では塗装ブースが必須

室内で塗装できる場合でも、塗装ブースは絶対に使ったほうが良いです。

エアブラシ塗装や缶スプレー塗装の場合、模型本体にに吹き付けている塗料の他に周辺にもかなり塗料が舞っています。

塗装ブースを掃除するとわかりますが、かなり粒子がこまかいので、毎回これが部屋に舞っていると考えると健康にかなり悪いと思います。

また、においも部屋中に充満するので、それを防ぐ意味でも塗装ブースは必須だと感じます。

安い物でも1万円以上しますので、L7のセットと塗装ブースとなるとかなりの初期費用が掛かります。ここが一番難しい所ですかね。

まとめ

おすすめポイント
  • このセットを買えばすぐにエアブラシ塗装が始められる。
  • 水抜き・圧力計付きで初心者でも安心。
  • 稼働時間の制限がない。
  • 附属のハンドピースも優秀。
  • 初心者にもやさしい。
残念ポイント
  • 値段が高い。
  • 電源が必要なので、外での塗装では使うのが難しい。
  • 室内塗装では塗装ブースが必須。

残念ポイントはL7セットのデメリットというよりは、据え置き型のコンプレッサー全般に共通することですね。

最後に僕の経験を書いておきたいと思います。

僕は購入に際して2年くらい悩みました。そして、5年使ってみてやっぱり買ってよかったなと感じています。大きなトラブルもなく快調に動作しています。

なんといってもエアブラシ塗装は楽しいです。初めて塗装をしたときには自分でもこんなにかっこよく仕上げられるのかと感動したものです。

そうなるともっとうまく塗装できるようになりたいという向上心みたいなものがわいてきます。

僕は塗装は休みの日しかできないので、1か月に3,4日くらいしか時間が取れません。

また、楽しいといってもモチベーションが下がるときもあります。半年くらい塗装しないときもありました。

しかし、一度エアブラシ塗装を経験すると、いったんモチベが下がっても時間が経つとまたやりたくなります。

結局、当初懸念していた「飽きてそのうちやらなくなるかもしれない」という心配は杞憂に終わりました。

導入費用が結構かかりますが、迷っている人はぜひL7セットを購入してエアブラシ塗装の楽しさを体験してほしいと思います。

以上、GSIクレオスエアコンプレッサーL7プラチナセットのレビューでした。

今回の記事が、皆様のエアブラシシステム購入の一助になれば幸いです。

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