GSIクレオスさんのツイッターでこんなことがつぶやかれていました。
塗装が難しいABSパーツでも塗れる、しかもその上にラッカー塗料も塗れるということで試してみることにしました。
とにかくもこのツイートでアクリジョンのすごさを知ったので、ぜひ試したいと思い購入してきました。
アクリジョンという塗料自体は発売当初から知っていましたが、もう6年前なんですね。
当時見ていた動画ではアクリジョンはエアブラシ用の希釈割合が難しいと言っていたのは記憶しています。この頃はエアブラシの環境も無いので別段買うこともなくそうなのか程度の認識でした。
なので、このツイート見るまで、アクリジョンの性質とか機能についてまるで知りませんでした。
水性というと子供のころに使っていた水性ホビーカラーを思い浮かぶので、「まぁそれと大差ないだろう」と漠然と思ってました。
水性ホビーカラーとは別のジャンルで出ているんだから当然そんなはずはないんですけどね・・・
まずは塗料と薄め液を準備
買った塗料は、ABS樹脂がよく使われる関節に使えそうなニュートラルグレー。溶剤として専用薄め液。
アクリジョンの溶剤にはほかにエアブラシ用の物と、ツールクリーナーがありました。
本当はエアブラシ用の物がほしかったのですが、試しに使うには容量が大きすぎて使わなくなった時の処理が困るという事でこちらを購入しました。
ツールクリーナーに関しては、強力なMrツールクリーナー改があるので、それでいいかなと思って買いませんでした。こちらも容量が大きかったし・・・
いざ塗装、希釈割合が難しかった
いざ塗装といこうと思ったら、希釈割合がわからない。
前に調べた感触では水性系の塗料はあまり薄めなくていいとあった気がしたので、Mrカラーを希釈するときよりはやや濃いめ程度を心がけて薄めました。
で、塗装したわけですが、正直失敗でした。どうも薄めすぎたみたいで、全然塗料が乗りません。
それでも吹き付け続けたら、隅に塗料がたまってしまいました(-_-;)
さすがに何も調べないのは無謀すぎました(-_-;)
調べると、アクリジョンと薄め液の割合、3対1とありました。
結構濃いですね・・・
というか、こういう割合を正確に測るやり方がわからないんですよね。
10ml全部希釈するなら問題ないですが、今回みたいに少量を希釈するときってどうやるんでしょうか。
いつも使っているラッカー系だと希釈した後塗料皿を傾けてその流れ具合で塗装しちゃってますが、今回のように塗料のほうが多い割合は全然わかりません。
仕方ないので、さらに濃いめな感じでもう一度挑戦してみました。
最初は下地作りでサッと吹いた方がいいとあったので、やってみました。
やっぱり塗料がはじかれてる所があります。
あともう一つの問題が乾きがメチャクチャ遅いんですね。
乾いたかなと思って触ると全然乾いていませんでした。おそらくはまだ、薄め液が多いのだと思います。
とにかく塗らないと終わらないので、生乾き状態で重ねて塗っていきました。3回くらい重ね塗りしました。
写真だと比較的綺麗に塗れているように見えますが、実際はけっこう塗りムラになっちゃってます。
もう一回くらい塗ったほうが良かったかなという感じですが、乾くのが遅くて時間が・・・30分くらい放置してました。
ラッカーだと30分あれば2回目の塗装できちゃうんですけどね。
こちらは薄めに塗るのを心がけて塗ったので、少し早く乾いてくれました。15分くらいで重ね塗り。
が、それでもラッカー塗料よりは乾くのが遅かったです。
このくらいの時間ならパーツ数が多ければ一巡するくらいで乾きそうです。
このハンドパーツはABSですが、最初の希釈時の物を塗ったので、完全に乾くのに丸一日かかりました。
この裏側は、何度も指でさわったので塗装がはがれてしまいました(;^ω^)
3日乾燥させて
3日放置で完全に乾いたので触ってみました。
上にMrカラーを塗れるとツイートされているだけあって、塗膜はかなりしっかりしていました。
ABSパーツも爪でこすっても全然剥げませんでした。
乾くのに時間がかかったので、今回はこの上にMrカラー等のラッカー塗料は塗れていませんが、ツイート通りならABSパーツでも重ね塗りができるはずです。
後日クリアを吹きましたが、問題なかったです。
塗料皿の掃除は比較的楽
アクリジョン専用のツールクリーナーがうっていましたが、自分はにおいのきついMrツールクリーナー改で掃除してしまいました。特に問題はなかったです。
一応注意点は、上記の薄め液では洗浄してはいけないということですね。
注意書きにも洗浄には向かない旨記載があります。
専用のツールクリーナー、小さいサイズが売っていれば買おうかな。
後で塗料皿を薄め液で掃除したら結構簡単に綺麗になりました。
エアブラシ以外は薄め液でも掃除ができそうでした。公式的には非推奨ですが。
ちなみに、薄め液で洗浄してはいけない理由はこちらの記事に書いてあります。エアブラシを薄め液で掃除すると後々かなり面倒になります。
感想とまとめ
使った感想ですが、やっぱり希釈が難しいですね。
今回はおそらく薄めすぎたと思われます。ラッカー塗料の感覚で薄め液を入れると薄めすぎになる感じです。しっかりとスポイトで調整したほう良さそう。
少量を希釈するときは薄め液はほんの数滴くらいでいいかもしれません。
使った後に色々調べたら、「詰まる」という文言をいくつかみかけました。
塗料が濃い分エアブラシの吹き出し口で乾いてしまうみたいです。時々薄め液をつけた筆で吹き出し口を濡らす必要があると書いてあるのもありました。
今回、乾燥のため結構長時間放置していたんですが、詰まって塗料が出ないってことはなかったので、やはり薄めすぎたみたいです。
乾くのが遅いという問題は、薄く塗り重ねることで解決できそうです。
これはエアブラシ塗装の基本ですが、僕は、2回くらいの塗り重ねで終わらせたいので1回の塗りが多すぎるのかもしれません。
エアブラシ口径0.5でエア圧0.1以上で吹くという記載も見かけました。
自分は口径0.3でエア圧は0.05くらいで吹いていました。あまり強く吹くと自作の塗装ブースでは吸い切れないので。
薄め液が多すぎると乾燥が遅すぎて使い物にならないので、濃いめにしてエア圧強めで吹くのがベストなのかもしれません。
このあたりはまだまだ研究が必要ですね。あとはエアブラシ専用薄め液だとまた違う結果になるのかもしれません。
においに関してはラッカー塗料のような強烈なにおいはありません。
アクリジョン独特のにおいは有りますが、個人的には同じ水性タイプの水性ホビーカラーよりもにおいが穏やかだと感じました。
ラッカー特有の強烈なにおいがどうしてもダメという人はこちらをメインでもいいのではないでしょうか。
ラッカー系は塗装時は防毒マスクでにおいをカットしていても、乾燥時でも結構においますからね。
ただ、ラッカー塗料が塗れる環境がある場合に無理にアクリジョンを使うメリットは今の所感じませんでした。
アクリジョンは他の塗料に比べてカラーのバリエーションは少ないです。
ABS塗装もサーフェイサー吹いて塗装できた物もあります。(強くこすると剥げるかもしれませんが)
マルチプライマーを下地に塗るという方法もあります。
まだまだ勉強の段階なので、色々ためしていければ今後も更新していきたいと思います。
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