円安の影響でiPhoneがかなり値上がりしてしまいました。今後はAndroid端末の方も値上がりの可能性は否定できません。
出費を抑えるために今使っているスマホはなるべく長く使いたいものです。
スマホの買い替え理由にバッテリーの劣化が上位に入っている調査結果もあります。
最近のスマホは自分でバッテリーを交換できない物が多いので、バッテリーをいかに長持ちさせるかがスマホを長く使うためのカギになってきます。
スマホのバッテリーを劣化させる原因はいくつかありますが、とくにやってしまいがちな行為をピックアップしてみました。
- 充電中のスマホ利用
- 過充電
- 頻繁な充電
- 高温な場所に放置
充電中の使用をやめよう➔起きている時間は充電しない➔寝ている間に充電➔過充電
とういう結局バッテリーに負荷かける流れに。
今回紹介するSwitchBotの製品は、この「寝ている間の過充電」を防ぐことができるスマートプラグと言われる便利アイテムです。
スマートプラグとはスマホのアプリとインターネットを活用して、リモートでプラグ(電源タップ)自体の電源をオンオフ操作することで、プラグにつなげている電気機器の電源を管理する機器の事です。
ということで今回は、SwitchBotのスマートプラグであるプラグミニのレビューとアプリの設定、iPhoneでの自動電源オフの方法について紹介します。
SwitchBotの製品とは関係ありませんが、4の高温な場所に放置は危険です。
とくにやりがちなのが、車の中に放置すること。夏の車内はかなりの高温になるので注意です。最悪バッテリーから発火する恐れもあります。
また、車内への放置は盗難の危険もあります。バッテリーの劣化よりも深刻な事態になってしまいますので、車内に放置しないようにしましょう。
SwitchBot プラグミニレビュー
プラグミニ本体
箱のパッケージ。
箱の大きさは、横約72㎜、縦約64㎜、厚さ約43㎜。
パッケージ横には使える機能が書いてあります。遠隔操作ができるのがスマートプラグの一番の特徴ですね。
裏側には本体サイズ、重量、対応OSなどが記載されています。
OSは、iOS11.0、android5.0となっています。
内容物は本体、説明書、SNSのアドレスが書いてあるカードの3つ。余計な物は入っていない感じです。
本体の大きさは、横70㎜、縦39㎜、奥行き(ソケット含む)59㎜です。
横幅がかなり大きいので、横に並べて差し込むタイプの電源タップに使うと両隣のコンセント穴は使えなくなるので注意してください。
本体横に電源スイッチがあります。押すと「カチッ」と音が鳴ります。ちなみに、スマホのアプリでオンにした場合も「カチッ」となります。
一つ注意点として、プラグミニのソケットは片方がやや大きくなっています。上の写真の右側が通常のタイプ。左側がプラグミニ。
これによって電源タップによっては差し込めないことがあります。僕が使っているエレコムやサンワサプライのタップには差し込めませんでした。
左が差し込めない電源タップの差込口。右が差し込める電源タップの差込口。
いくつか調べてみたら「N」と書いてあるタイプは差込ができるようです。電源タップでこんな違いがあるなんていままで気づきませんでした。
買う前に自分が使っている電源タップに差し込めるか確認をしておくことをお勧めします。
アプリ
アプリの使い方は次で詳しく解説しますが、簡単に機能を紹介します。
アプリは最初使うときにメールとパスワードを登録する必要があります。
その後、デバイスを登録してアプリと連携ができるようになります。複数個持っている場合でも個別で設定が可能です。
デバイスを選択すると上の画面が出てきて設定や消費電力、使用履歴、使用時間などが確認ができます。
真ん中の大きなボタンでオンオフを行います。
画面下にある「スケジュール」は、一週間のうち何曜日の何時に電源をオンオフするかという設定ができます。
曜日を指定しないで、「毎日〇時にオフにする」という設定も可能。
「遅延実行」は、「今現在に時間から何分後に電源をオンオフにする」という設定をすることができます。いわゆるタイマー機能ですね。
「履歴」は今までこのデバイスのオンにした時間、オフにした時間と日付を確認できます。
使ってみた感想
最初に少し設定をすることが必要ですが、一度やってしまえば、あとは完全自動なので便利でした。
いつも通りに寝る前にケーブルを差し、朝起きたらケーブルを外す。特に何かが変わるわけではないのですが、バッテリーに無駄な負荷をかけていないと思えば何となく得しているような気がします。
なかなか成果がわかりづらいですが、こういう小さな積み重ねが長期間使ったときに結果が出てくるのではないかなと思います。
これで気兼ねなく、寝てる間に充電ができるようになりました。
オンは手動だと面倒なので、こちらもショートカット機能を使って自動化しました。これでプラグミニの電源のオンオフを意識することなく使えるようになりました。
アプリは比較的シンプルなので初めて使ってもそれほど迷うことはありませんでした。
気になる所
概ね満足ですが、いくつか気になったところがあったので紹介します。
- 大きさ
- プラグミニ自体の待機電力
- WiFiのIPアドレスの設定
大きさ
大きさについては上述した通り、電源タップを使う場合に注意が必要です。通常のものだと確実に隣一つは使えなくなります。
ACアダプタ用に一つだけ間隔が広くなっているようなタイプでもとなりのコンセントに干渉してしまいました。正直もう少し小さくしてほしかったなと感じました。
プラグミニ用に独立して使うか、コンセントの数の多い電源タップを使うなどの対策をした方が良いと感じました。
プラグミニ自体の待機電力
プラグミニ自体の電源をオフにしていても、本体は電気をつかっているのでほんのり温かいです。つまり待機電力を消費しています。
これはおそらく、常にネットワークに接続してアプリの指令を監視しているためで、例えば、電源タップに接続していてタップの電源をオフにすると完全に電気が供給されなくなるので、アプリからプラグミニが認識されなくなります。
プラグミニの電源をオフにすれば、プラグミニに接続している機器に電気が供給されることは無くなりますが、プラグミニを差し込んでいる電源タップをオフにすると、プラグミニの機能が一切使えなくなります。
つまり、外出先から電源のオンオフができなくなるという事です。
とはいえ、触るとなかなかに温かいのが気になりました。なので消費電力を調べてみました。
結果は、スマートプラグの電源オフ時は0W表示でした。オン時は基本的に0Wでしたが、時々1Wになったりするくらいでした。
もっと精密に測れる機器なら変わるのかもしれませんが、個人的には気にならないレベルだと感じました。(使っている扇風機を測ったら1Wの待機電力でした。)
ちなみに計測に使ったELPAの機器ですが、こちらもプラグミニを直接差すことができなかったので、間に別のケーブルをかませてあります。
WiFiのIPアドレスの設定
3つ目は、ネットワークの設定でIPアドレスを変更できなこと。
アプリを使うためにデバイスを登録すると、自動でIPアドレスが割り振られます。
設定画面でIPアドレスの確認はできますが、アプリではそれを変更することはできないようです。
家庭内のネットワーク機器のIPアドレスをすべて自動で設定している場合は特に問題ないと思いますが、固定IPアドレスを設定している場合は注意が必要です。
プラグミニのIPアドレスは、設定時のネットワークを調べて空いているアドレスを割り振っているようです。つまり、設定時に電源がオフになっている機器があると、それは考慮されないわけです。
例えば、一般家庭でプリンタは使わないときは電源をオフにしておくと思います。そして、いざ使おうと電源をオンするとプラグミニとIPアドレスがブッキングする可能性があるという事です。
固定IPアドレスの設定をしている場合は、一度ネットワークデバイスのIPアドレスを確認しておくことをお勧めします。
パソコンからの固定IPアドレス指定はできませんが、ルーターで割り振ることは可能です。
やり方はルーターのメーカーで違うので、説明書をご確認ください。
アプリの設定
遠隔操作などの機能を使うには、専用のアプリをインストールする必要があります。説明書にQRコードが載っているのでアプリをダウンロードするApp StoreやGoogle Playに飛ぶことができます。
ここからは、iPhoneを使っての説明になります。Android端末でもアプリの使用方法はほぼ同じなので、問題ないと思います。
メールアドレスとパスワード設定
アプリをインストールするしたら、まずは、メールアドレスとパスワードを設定します。
それぞれ設定すると、登録したメールアドレスにメールが来るので、そこに記載されている数字をアプリに入力したら利用開始です。
スマートプラグの設定
まずは、スマートプラグの電源をオンにします。
そのあとアプリを開きます。
アプリを開くと、まだ何も登録されていないのでデバイスは表示されません。
デバイスを登録するために、右上の「+」をタップします。
スマートプラグの電源が入っていればここにデバイスが表示されます。
表示されている「プラグミニ(US)」をタップします。
この後、ネットワークにつなぐための設定をします。WiFiのパスワードを使うので用意しておきましょう。
注意書きが出てくるのでよく読みましょう。特に暖房器具は注意ですね。読んだら「次へ」をタップ。
スマートプラグ本体の電源スイッチを2秒ほど長押しします。ランプが点滅します。そうしたら、「次へ」をタップ。
ここでWi-Fiの設定を行います。ご自分の使っているルーターのSSIDとWi-Fiに接続するためのパスワードを入力して「次へ」をタップします。
この機器は5GHzのネットワークには対応していないようです。
Wi-Fiの設定が正しくできているとプラグミニが追加されます。ここではこのスマートプラグの「名称」の変更ができるので、自分の分かりやすい名称に変更しておきましょう。入力が終わったら「次へ」をタップ。
これでスマートプラグの追加設定とWi-Fi設定が完了しました。
ホーム画面に戻ると、今追加したスマートプラグが表示されます。「わんこ」に名称変更してみました。
細かい設定をするには、設定したいデバイスをタップします。今回は赤枠の「わんこ」をタップします。
そうすると、「わんこ」という今回追加したデバイスの細かい設定ができる画面になります。
電源をオンにしたい時は画面の真ん中の「オフ」と書いてあるところをタップします。
右上の歯車をクリックすると、スケジュールやタイマー以外の設定をすることができます。
デバイスの名称を変更したい場合はここで行うことが可能です。
バッテリーが満タンになったらプラグミニの電源をオフにする方法(iPhoneショートカット)
続いて、iPhoneのショートカット機能を使って、iPhoneのバッテリーが満タンになったらプラグミニの電源をオフにする手順を解説します。
まずは、アプリ側でSiriの設定をします。
アプリを起動後、今回設定したデバイスを選択してこちらの画面にします。そして、右上の「歯車」をタップ。
設定画面になるので、「クラウドサービス」をタップします。
クラウドサービスの一番下、「Siri Shortcuts」をタップします。
「電源オフ」をタップします。
ここではSiriに対してどういうフレーズでオフにするかを登録します。
下の青いボタンをタップすると録音が始まるので、声を出して登録します。基本的にどんなフレーズでもOK。
僕はこのままの「わんこ オフ」で登録しました。
次は、iPhoneのショートカットアプリでの設定になります。
ショートカットアプリを起動します。
ショートカットのトップ画面が出ます。さきほどSwitchBotのアプリでSiriのショートカットを設定したので、「オフ」に関するショートカットが出ていると思います。(画像だとオンに関するショートカットも出ていますが、これは、僕がすでにオンの設定をしたためです。)
トップ画面の下に「オートメーション」という項目があるので、これをタップします。
初めて設定をする場合は、ここには本来は何も表示されていません。(以前オートメーションを使ったことがある場合はそれが表示されています。)
右上の「+」をタップして、新規のオートメーションを作ります。
ちなみに、画像は僕が既に設定したものが表示されていますが、上のものがこれから作ろうとしているオートメーションです。
ここは上の「個人用オートメーションを作成」をタップします。
新規オートメーションという画面がでてきます。ここでは、条件を選びます。どういう状態の時に次に選ぶアクションが発動するかを選択します。
少し下にスライドすると「バッテリー残量」という項目があるので、これをタップします。
バッテリー残量の数値を選ぶことができます。今回は100%の時に電源をオフにしたいので、カーソルを右に移動させて、「100%と等しい」の所にチェックを入れます。右上の「次へ」をタップします。
続いて、条件が発生したときにどういうアクションをさせるかを設定します。
「アクションを追加」タップします。
「カテゴリ」と「App」が出てくるので、「App」をタップ、下にスライドさせるとSwitchBotのアプリがあるので、それをタップします。
そうすると先ほどSwitchBotのアプリで登録したSiriのショートカットが出てくるので、「オフ」設定したものを選びます。
そのままだと「実行の前に尋ねる」というところがオンになっているので、タップしてオフにしておきます。右上の「完了」をタップして終了です。
これで、SwitchBotのプラグミニに接続したケーブルで充電すれば、バッテリーが満タンになった時点でプラグミニの電源がオフになり、それ以上充電されることが無くなります。
ただ、これだと充電するときにアプリか本体のボタンでいちいち電源をオンにしなくてはならないので、地味に面倒です。なので、電源オンの方もオートメーションで自動化してしまいましょう。
やり方はオフの場合とほぼ同じで、SwitchBotのアプリで、Siriのショートカットを作成しますが、ここでは、「電源オン」を選んで登録します。
その後、ショートカットアプリを起動し、オートメーションを作成します。
問題は、どういう条件にするのが良いか。最初はケーブルが接続されたときにプラグミニの電源をオンにしたかったのですが、残念ながらそういう条件は有りませんでした。
「iPhoneが充電されたとき」という条件がありますが、そもそもプラグミニの電源が入ってなければ充電状態にならないのでこちらもだめ。
充電を開始するのが寝る直前なので、「おやすみモードがオン」になったらという条件にしました。ここは、SwitchBotのアプリの方のスケジュール機能で設定しても良いと思います。
Android端末だとショートカット機能がないので、「バッテリーが満タンになったら電源を切る」ということはできませんが、アプリのタイマー機能やスケジュール機能を使えば、少なくとも一晩中充電状態にしなくて済みます。
まとめ
- 毎日寝ている間にスマホのバッテリーを充電する人・・・寝ている間の充電が一番効率的ですね。
- 消費電力をチェックしたい人・・・アプリには消費電力が計測されるのでいつでもチェックできます。
- 電化製品の待機電力をなるべく減らしたい人・・・スマホでポチっとこまめにオフにして節電。
- 出かけるときに電化製品のスイッチを切り忘れる人・・・お出かけ先でもスマホアプリでいつでもオフ。
- 大きさ・・・電源タップ両隣をふさぐ可能性アリ。
- WiFiのIPアドレスの設定・・・プライベートアドレスを固定で使っているときに注意。
- 本体のプラグの大きさ・・・片方が大きめの穴になっているタップを買おう
以上、SwitchBotのプラグミニのレビューでした。
当初目的としていたスマホの過充電防止を達成できたので非常に満足しています。
これ一つで劇的に生活が変わったり便利になったりということはありませんが、電源の切り忘れや消費電力のチェックなど痒い所に手が届くツールであることは間違いありません。
あれ、あの電化製品の電源切ったかな?
なんて、心配もなくなるので精神衛生的にも良いと思います。
注意ポイントも一応対策ができる範囲なので、決定的にマイナスなポイントではないと感じました。
SwitchBotには今回のプラグミニの他にも高機能で便利な物や、面白い機器があるので自分の生活に合いそうな製品を探してみてはいかかでしょうか。
SwitchBotの製品はAmazonで結構な頻度でセール価格で売っているので、こまめにチェックしておくといいかもしれません。またAmazonプライム会員だとプライムセールの時にさらにお得で購入できるのでお勧めです。
コメント
コメント一覧 (2件)
いや〜、うまくいきました。Siriにどうやって指示を出せば良いのかが分からず、ショートカットの利用法も知らなくて困ってたのですが、おかげで無事設定できました。ありがとうございました。
ところで、プラグミニのIPアドレスはDHCPで取得してるので、ルーターがその時に空いてるアドレスを渡してます。だから、プリンターのアドレスが使われても、プリンターには別の空きアドレスが渡されるはずですから大丈夫でしょう。私の自宅のLAN上でやってみましたが、ルーター側でアドレス指定しておけば任意のアドレスに割り当て可能でした。
問題が解決して何よりです。ショートカット機能は便利ですが、最初は難しいですよね。
IPアドレスに関する情報ありがとうございます。ネットワーク機器側の設定しか試していなかったのでルーター側は盲点でした。
試してみます。